省エネ
省エネ化の手法
建築による手法と設備による手法
省エネ住宅の効果
省エネルギー効果
断熱化された住宅は、暖冷房にかかるエネルギーを大幅に削減できます。下図はある計算例ですが、冬の暖房に必要なエネルギーを半減できる計算になります。より少ないエネルギーで快適な温熱環境を得られる高断熱住宅は、省エネルギーで、家計の負担軽減にもつながります。
省エネルギー以外の効果
体感温度
私たちが室内で感じている暑いや寒いといった感覚は、室内だけでは決まりません。壁や床の表面温度の影響も大きく受けており、これを『体感温度』といいます。住宅を断熱化すると、冬期に壁などの表面温度が下がらないため、暖房して同じ室温にしていても、断熱か住宅のほうが断熱をしていない住宅よりも体感温度が高くなります。
国土技術政策総合研究所・(独)建築研修監修「自立循環型住宅への設計ガイドライン」発行:(財)建築環境・省エネルギー機構 P.94の図を参考に作成
室内の上下温度差
断熱性能が不十分な住宅では、上下の温度差ができやすくなります。冬の暖房時、天井付近が温かく、足元が冷えるという場合、それは不十分な断熱性能により室内の上下で大きな温度差があるためで、このような場合は、いくら暖房を行っても快適にはならず、エネルギーの効率的利用とはいえません。これに対し、室内の上下の温度差が小さい場合は、少ない暖房エネルギーで快適さを得ることができます。
部屋間の温度差
断熱性能の高い住宅は、暖房していない部屋の温度も高くする効果(自然室温の向上)があるので、部屋間の温度差も小さくなります。断熱性能が低いと、居間などの南側の部屋と、日当たりが悪く暖房設備のない北側のトイレ・浴室などの部屋間で大きな温度差ができ、ヒートショックの原因にもなります。
住宅内での死亡者数
循環器疾患は死亡者数も多く、特に冬に大きく増加しています。冬季の住宅内の寒さや温度差を改善することにより、循環器疾患予防の可能性があります。
建築による省エネ化の考え方
バランスのとれた計画
冬 | 夏 | |
---|---|---|
出る熱 (熱損失) |
断熱化、気密化により 熱を逃がさない |
通風、排熱により 熱を逃がす |
セルの項目名 | 日射取得により 熱を入れる |
断熱化、日射遮蔽により 熱を入れない |
高断熱・高気密住宅は、「夏=暑い」と誤解している人が多いです。夏は、熱を入れない、熱を逃がすことが大切。冬と夏の対策が異なります。基本を守れば、高断熱・高気密住宅は、冷房の効きもよく、省エネになります。
住宅の気密化
外皮の隙間からの空気の侵入防止と、それによる暖冷房負荷の低減
的確な計画喚起をするため
日射遮蔽と取得
開口部の日射遮蔽と日射取得
冬と夏では、その対策が異なります。
省エネ住宅の効果
省エネルギー効果
断熱化された住宅は、暖冷房にかかるエネルギーを大幅に削減できます。下図はある計算例ですが、冬の暖房に必要なエネルギーを半減できる計算になります。より少ないエネルギーで快適な温熱環境を得られる高断熱住宅は、省エネルギーで、家計の負担軽減にもつながります。
省エネルギー以外の効果
体感温度
私たちが室内で感じている暑いや寒いといった感覚は、室内だけでは決まりません。壁や床の表面温度の影響も大きく受けており、これを『体感温度』といいます。住宅を断熱化すると、冬期に壁などの表面温度が下がらないため、暖房して同じ室温にしていても、断熱か住宅のほうが断熱をしていない住宅よりも体感温度が高くなります。
国土技術政策総合研究所・(独)建築研修監修「自立循環型住宅への設計ガイドライン」発行:(財)建築環境・省エネルギー機構 P.94の図を参考に作成
室内の上下温度差
断熱性能が不十分な住宅では、上下の温度差ができやすくなります。冬の暖房時、天井付近が温かく、足元が冷えるという場合、それは不十分な断熱性能により室内の上下で大きな温度差があるためで、このような場合は、いくら暖房を行っても快適にはならず、エネルギーの効率的利用とはいえません。これに対し、室内の上下の温度差が小さい場合は、少ない暖房エネルギーで快適さを得ることができます。
部屋間の温度差
断熱性能の高い住宅は、暖房していない部屋の温度も高くする効果(自然室温の向上)があるので、部屋間の温度差も小さくなります。断熱性能が低いと、居間などの南側の部屋と、日当たりが悪く暖房設備のない北側のトイレ・浴室などの部屋間で大きな温度差ができ、ヒートショックの原因にもなります。
住宅内での死亡者数
循環器疾患は死亡者数も多く、特に冬に大きく増加しています。冬季の住宅内の寒さや温度差を改善することにより、循環器疾患予防の可能性があります。
建築による省エネ化の考え方
バランスのとれた計画
冬 | 夏 | |
---|---|---|
出る熱 (熱損失) |
断熱化、気密化により 熱を逃がさない |
通風、排熱により 熱を逃がす |
セルの項目名 | 日射取得により 熱を入れる |
断熱化、日射遮蔽により 熱を入れない |
高断熱・高気密住宅は、「夏=暑い」と誤解している人が多いです。夏は、熱を入れない、熱を逃がすことが大切。冬と夏の対策が異なります。基本を守れば、高断熱・高気密住宅は、冷房の効きもよく、省エネになります。
住宅の気密化
外皮の隙間からの空気の侵入防止と、それによる暖冷房負荷の低減
的確な計画喚起をするため
日射遮蔽と取得
開口部の日射遮蔽と日射取得
冬と夏では、その対策が異なります。
落葉樹
冬は葉が落ち、日が入りやすく、夏は葉が日射を防ぐ。
深い軒の出
太陽高度の高い夏の日射を防ぐ。
ブラインド
窓の外側に取り付けるほうが、内側に取り付けるよりも、3倍近く日射遮蔽効果がある。
平成28年省エネ基準においては、日射遮蔽部材として設置の有無が確認しにくく、着脱が容易なレースカーテン、内付けブラインド、すだれは評価対象となりません。
※平成29年度 国土交通省補助事業 住宅省エネルギー技術講習 基本テキストより引用
wp-content/uploads/2018/05/yamako_shoene_13.jpg”>
落葉樹
冬は葉が落ち、日が入りやすく、夏は葉が日射を防ぐ。
深い軒の出
太陽高度の高い夏の日射を防ぐ。
ブラインド
窓の外側に取り付けるほうが、内側に取り付けるよりも、3倍近く日射遮蔽効果がある。
平成28年省エネ基準においては、日射遮蔽部材として設置の有無が確認しにくく、着脱が容易なレースカーテン、内付けブラインド、すだれは評価対象となりません。
※平成29年度 国土交通省補助事業 住宅省エネルギー技術講習 基本テキストより引用